生産性を”劇的に”向上させるなら、めんどくさい仕事

こんばんは。今日は生産性を劇的に向上させるめんどくさい仕事についてお話したいと思います。毎日毎日耳にタコができるほど叫ばれる生産性向上と働き方改革ですが、生産性をちょっと上げるなら別ですが、劇的に上げたい人はぜひ読んでみてください!

たとえばひたすらキングファイルに保管されてある資料をスキャナーで読み込ませて、電子化するような仕事。この仕事を思い浮かべて皆さんどんな気分でしょうか?めんどくさいし、あまり気が進まない仕事かもしれませんね。今日はこんな仕事のほうがむしろめちゃくちゃ価値を生むかもしれないですよということを書きたいと思います。

もう2年くらい経ったと思いますが、僕は当時ある工場に行って事故情報をもらいに行っていたわけです。「事故情報は大切な資料だ」というくらいの考えであんまり深く考えず「事故情報くださーい」みたいな軽いノリで出張したのですが、行ってみたら「これかな?」みたいな感じでゴソゴソっと出てきたのが、キングファイルで15冊くらいのものでした。

中身は昭和30年代ごろからの資料がまとまっていて、正直、資料の膨大さにビビったのをおぼえています。(どうしてこんなに事故情報が大事にされるのかはこちらで書いています)

昭和30年代ですから、僕の父も生まれたばかりで、祖父の現役時代です。この頃の事故報告書はもちろん手書きで、紙も黄ばんでいて、小さいときによく帰省したおじいちゃんの家の懐かしいニオイがしました。

そんな状況でも、ビビってばかりいるわけにもいかないので、事務所のスキャナーをかりて1枚づつPDFに読み込み始めるわけです。2時間くらいたって、どれくらい進んだかと言うとほんと30枚とかせいぜいそれくらいでした。

1枚づつスキャンしているうえに、クリップを取り外して元に戻すなどの作業も必要です。しかも、資料そのものにも興味が移ってしまい、「へぇー当時からこんなトラブルあったんだー」とか気がそっちに向かってしまい全然進みません。「今回の出張が2日間で、このペースでやると…ぜんぜん終わらないじゃん!」と途方に暮れていました。

すると、それを見ていた工場の人がちょっとかわいそうになったのか、「ファイルを箱に詰めて送ろうか?」という話をしてくれたわけです。

しばらくすると段ボールが3箱くらい送られてきて、それをせっせとスキャンしはじめました。運よく隣にアシスタントをしてくれる方が異動してきて、時間が少しあるみたいだったのでお願いして少しづつ地道にスキャン作業を続けました。半年くらいしてすべてスキャンが完了し、その段ボール箱はすべて工場に返しました。

それから2年くらいたって、僕が日本全国のお客様めぐりをしているときでした。「図面などの資料探しが大変」といったようなお話をよく聞くようになり、全文検索の技術に興味を持ちだしました。そして、全文検索システムで図面などの技術資料を検索できるようにしてあげたら喜んでくれるお客様が急に増えてきたのです。

そんなサービスを提供している中、「ベテランの技術伝承をしたい」といったようなニーズも出てきて、その時思い出したんです。「2年前に電子化した事故報告書あったな、アレを全文検索でパッと探せたら僕でも過去の事例を知ることができて、いろんなお客様をサポートができていいんじゃないか」と思ったわけです。

こうやって電子化した事故報告書と全文検索システムを結び付けてアイデアが思いついたのは、正直たまたまですが、思いついてから実行までがかなり早かったです。あの時スキャンした資料を、OCR処理して、検索対象図書に追加したら「はい完成!」です。

正直言って、このサービスが市場でウケるかどうかはまだまだ答えが出ていないのですが、ここで一つだけ強調しておきたいのは、「あの時めんどくさい仕事やっといてよかった」ということです。

長いたとえ話が続きましたが、めんどくさい仕事のメリットをまとめるとこんな感じです。

やる人が少ない

往々にして人が前向きに取り組めるのはスマートな仕事です。何よりやっていて仕事っぽいし、デキるぜ俺は!みたいな感じで自分が気持ちよくなれるわけです。また、作業中の苦痛が少ないわけですね。それが昭和30年代からの資料のスキャンみたいな仕事が要求されるのであれば、まずほとんどの人が手を出さないでしょう。

情報の価値が高い

また、大事な資料や重要な情報ほど、そこにいろんな人の思惑や仕事が発生します。なので、一部の人がそれを独占したがる傾向があると言えます。したがってこういった資料は実際、なかなか外に出づらいわけです。情報として価値が高い資料になればなるほど、それを誰でも取り出せるように整理するのはめんどくさいわけですね。でも、それを苦労して整理し、活用出来るようにすれば、大きな価値を生むということもまた真実かなと思います。

まとめると、①②の特典がめんどくさい仕事にはついてきます。周りの人が参入してこない状況で、高い価値の情報を独自のポジションで扱うことができるようになるわけですね。そして、結果として劇的な生産性の向上につながるのではないかなと個人的に思っています。

ぜひ、読者のみなさんも書庫の隅っこにおいてあるトラブル事例集をスキャンして全文検索できるようにしてみてはいかがでしょうか?めんどくさいけどやる価値はあると思います。

以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ぜひスキ、フォローよろしくお願いいたします!

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