トラブルを早期発見する「ボイラ給水量」とは何か?【用語解説】

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汽力発電プラントでよくあるトラブルとしてボイラー設備の漏洩というものがあります。概要はこちらに記事にしていますので是非ご参照いただきたいのですが、そんなトラブルをなるべく早く発見するために監視されているのが「ボイラ給水量」です。今回はこれについてわかりやすく説明をさせていただきます。

漏洩トラブルはある部位で発生すると、そこから噴き出した蒸気による影響でまた別の部位での漏洩を引き起こすなど問題が大きくなってしまうことがあります。できるだけ早く異変に気付けると二次損害などのトラブルを広げずに済むかもしれませんね。

汽力発電プラントの主要な水・蒸気の流れについても確認をしていただけると、プラント全体における位置づけが分かりやすくなると思います。

ボイラ給水量は、ボイラから出ていく蒸気の量(「蒸発量」)に応じて量が調整されるように制御されています。このボイラ給水量と蒸発量に蒸気ドラムの水位の3つをボイラーの「3要素制御」と呼ばれますが、要するに「蒸発量と給水量のバランスが取れている時に蒸気ドラムの水位が安全に保たれているよ」という考え方です。

蒸発量に対して、必要な給水量が少なすぎる時、蒸気ドラムの水位は下がり、また、逆に蒸発量に対して、給水量が多すぎる時、蒸気ドラムの水位が上がります。どちらのケースもそのままでは危険な運転状態になりますので、これに応じて給水量を増やしたり、減らしたりといったことが自動でコントロールされています。

ところで、この自動コントロールの状態で、ボイラチューブのどこかで漏洩が発生したらどうなるでしょうか。水や蒸気が漏れている量だけ給水量が足りなくなるわけです。給水量が蒸発量に対して少なすぎるとして制御ロジックが自動的に給水量を増やされていきます。

どの程度の水や蒸気が漏れていて、それを埋め合わせるための給水量を増加させているかにもよりますが、この時は、「蒸発量と給水量のいつものバランス」が崩れてしまっています。

このバランスの変化をボイラー設備の操業のみなさまは良く監視されているようです。いつもと違う変化をできるだけ早く見つけて対応したいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。引き続き保全・操業のお役立ち情報を提供してまいりますのでよろしくお願いいたします。

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