過熱器のパーツについて【用語解説】

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こんにちは。この記事では、汽力発電プラントのボイラー設備における重要部位である過熱器のパーツについてご紹介します。「〇〇と〇〇の溶接個所でき裂が見つかった」など保全業務では部位の名前と位置関係がよく出てきます。新人みなさまは、パーツの名前と位置関係が分かっているだけで保全業務がスムーズに進みますので是非読んでみてください。

過熱器は多くの場合、吊下げ型エレメントと呼ばれ、以下の鳥瞰図で青い矢印で示されている通り、火炉の天井から吊り下げられています。

過熱器を図示

過熱器としてひとまとまりに呼ばれているものはよく見ると、数枚から数十枚あり、これらを”パネル”と呼ばれる単位で出来ています。ボイラーの前から見て左側から1パネル目、2パネル目…などと呼ぶことが一般的です。

吊下げられている1枚のパネルに注目すると以下の図の通りです。以下のようなパネルがボイラの左右方向に複数組み合わされているわけです。

まず注目したいのが、天井管と書いてある部分です。ここを境に、下側は、炉内にいる人が見える部分で、上側が天井ハウジングにいる人が見える部分となります。

吊下げ管パネル図解

次に小さいパーツですが、スペーサを拡大して表示しています。パネルを構成しているチューブはエレメント管と呼ばれますが、これらのチューブは上から吊り下げられているだけですので、スーツブロワの噴射蒸気などの影響で左右に振れてしまうことがあります。振れてしまうと、管の列がばらばらになってしまい、本来あるべき位置からずれることで、高温にさらされてしまったりとトラブルの原因になります。そうならないように設置されているのがスペーサというパーツです。このパーツはチューブの乱れを防止(整管)する役割を果たす一方で、接触摩耗や溶接部からき裂が発生してチューブの漏洩トラブルにつながりますので注意したいですね。

吊下げ管パネル図解の一番上に管寄せという表記がありますが、これがチューブの中を流れる蒸気を集約する役割を果たします。入り口側と出口側にそれぞれ管寄せがあり、ボイラの左右方向に長い円筒形の構造物で、以下のようなものになります。

管寄せ・管台の図解

図の中で管寄せという部分とそれにつながれている無数の細い管がありますが、これが管台と呼ばれます。この管寄せと管台の間は溶接でつながれているのですが、この溶接個所でも熱疲労によるき裂が発生するトラブルが発生しがちです。こちらも気を付けたいですね。

いかがでしたでしょうか。以上で過熱器に関係するパーツのご説明は終わりです。部位とそのパーツの名前が分かると保全業務に関わりやすくなると思いませんか?今後も解説記事を追加していきますのでよろしくお願いいたします。

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