内面スケールについて【用語解説】

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今回は、ボイラの管に付着してトラブルを引き起こす内面スケールについてご紹介いたします。保全業務に関わっている方に参考になるとおもいますので是非読んでみてください。

内面スケールというのは、その名の通りボイラーチューブの内側に付着物がついていくものですが、図で示すと以下のようになっています。

内面スケール

ボイラの過熱器において発生する内面スケールは、水蒸気酸化というメカニズムによって発生することから水蒸気酸化スケールと呼ばれたりしています。

このスケールによって引き起こされる問題は、漏洩トラブルの発生です。内面スケールが付着されると、ボイラチューブのメタル温度が高く傾向にあります。同じ排ガスと管内面の水や蒸気との熱交換であったとしても、そこに内面スケールが付着しているとその部分の管の温度(メタル温度)が上がります。図で示すと以下のようになっています。

スケールによるメタル温度上昇

以前メタル温度とクリープ寿命の関係でご紹介した通り、使用されているメタル温度が高いほどその管の寿命消費は速く進みます。これによってよくあるトラブルの一つクリープによる漏洩事故が発生します。以下の写真は実際のボイラで内面スケール付着が原因で発生したクリープによる発生した漏洩部の破裂個所の写真です。

クリープ破裂個所

スケールの厚さ、運転時間、材料が持っているクリープ寿命、使用圧力・温度といったポイントをもとに漏洩トラブルのリスクを検討することはもちろんですが、より正確にリスクを把握するためには、実際にサンプルを取って材料の組成をチェックすることが必要となります。検査方法や余寿命診断についてはこちらをご参照ください。

いかがでしたでしょうか?今回は以上となります。引き続きお役立ち記事をご紹介してまいりますのでよろしくお願いいたします。

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