水質管理について【用語解説】

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今回は、水質管理についてのご紹介です。汽力発電プラントは、ランキンサイクルと呼ばれる水・蒸気の流れが、重要なポイントになりますが、それを健全に保ち続けるために重要なものとして、水質管理というお仕事があります。この記事では、水質管理の目的や内容について分かりやすく解説していきますので是非読んでみてください。

目的とは

前回ご紹介したボイラーチューブの内面スケールも水質に影響を受けています。また、水質が原因となって腐食が早く進んでしまい漏洩トラブルが発生してしまうようなケースもあります。こうしたトラブルを未然に回避するために水質管理がなされているわけですね。

どんなことするの?

で、具体的にどのようなことをするかと言えば、以下の3つになります。

①プラントに供給される水の水質をキレイにする
②プラント内で利用されている水の水質をキレイにする
③プラント内で利用されている水の水質を監視する

①について、説明をします。汽力発電プラントの水・蒸気の流れを追いかけると、ボイラからタービンへ、タービンから復水器へ、復水器から給水ポンプでまたボイラへという基本的には循環しているのですが、例えばブロー水というボイラ水の濃度を調節するために排出されている水があったりします。こういった減っていく水の量を補うために、補給水と呼ばれる水の流れがあるのですが、補給水は水質がキレイなものでなければなりません。多くの場合、補給水の前には純水装置というものが設置されていて、さらにその前には工業用水をろ過するなどの浄化装置が設置されています。

補給水が出来るまで

次に②について説明をします。補給水は復水と混ざり、給水ポンプでボイラへ運ばれ、ボイラで蒸気となって蒸気タービンへ送られます。この一連のプロセスの中で、利用されている水の性質もキレイでなければなりません。これを担っている装置が復水処理装置薬液注入装置脱気器といったものになります。復水処理装置では、塩類・鉄分などを除去したり、薬液注入装置では、アンモニア・アミンなどの給水pH調整剤、ヒドラジンなどの脱酸素剤、りん酸ナトリウムなどのボイラ水pH調整剤を注入し、脱気器では溶存酸素の除去を行います。

補給水からボイラへの流れ

最後に③ですが、これは水質が実際どうなっているのかをモニタリングするということです。例えば蒸気ドラムのpH値を計測することで実際に使用されているボイラ水の水質を確認することができ、計測結果をもとに必要な対策を打つことが出来るというものです。

今回の記事は以上となります。水質管理のテーマになるとまたたくさん新しい単語が出てきましたね。今後詳しく解説してまいりますので引き続きよろしくお願いいたします。

水質管理について【用語解説】」に2件のコメントがあります

  1. ランキンサイクルのお話が出ましたので、ボイラーだけでなくタービンも含めた観点でのコメントを致します。
    ボイラー水質はボイラー内面のスケーリング防止の他にも、タービンブレードへの付着防止などの観点からも決まっておりますね。タービン側の仕様書を見ると蒸気中のシリカ濃度がどれぐらい以下でなければなりませんという指示があると思います。

    水処理、オンライン監視についての詳しい記事を期待しております。

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