過熱低減器でよくあるトラブル

以前こちらの記事で過熱低減器に関する解説をさせていただきましたが、この設備に関して良くある誤解についてご紹介いたします。

過熱低減器でボイラから出ていく蒸気の温度をコントロールするために比較的温度が低い給水系統から水をもってきて、利用されています。このため一見「せっかくボイラの熱で高温にしたのにまた低い温度の給水で冷やすなんてもったいない!出来るだけ過熱低減器で使用する水は少なくしたい」という考えをもっている方が良くいらっしゃいます。

過熱低減器ではスプレイノズルを通って低温の水が噴射されます。噴射される水はスプレイ水などと呼ばれ、使用量は熱利用の観点からは確かに少ないに越したことはないのですが、設備の信頼性の観点からは少し問題があります。

過熱低減器詳細

全くスプレイ水を使用しない状態とスプレイ水を噴射する状態が交互に起こると、これは過熱低減器周辺が高温の蒸気だけで満たされたり、低温の水が含まれたりと温度が大きく変動します。

運転の仕方による過熱低減器周辺の温度変化の比較

ここでも変化が繰り返されることで熱による伸びが何度も発生します。これが理由で、熱疲労が発生し、溶接個所のき裂が発生したり、過熱低減器のトラブルになってしまっているケースが散見されます。設備の信頼性の観点から全くスプレイ水を投下しない状態があるとトラブルになりやすいので、一定程度のスプレイ量は維持するようにご検討ください。

これで今回の記事はおしまいです。引き続きよろしくお願いいたします!

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